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野口哲哉展
ARMOURED DREAMER

2025年7月19日(土) ー 2026年1月12日(月祝)まで彫刻の森美術館にて、
現代の新しい創作表現を紹介するシリーズの第9回として、
「野口哲哉 鎧を着て見る夢 –ARMOURED DREAMER–」を開催いたします。
「鎧と人間」をテーマに文明社会や人間への好奇心を追求する現代美術作家、野口哲哉。一見古びて見える作品は、すべて樹脂やアクリルといった現代的な素材で作られており、「リアリティー」「多様性」など作家のコンセプトが凝縮されています。本展は、1969年の開館当初の姿をとどめる本館ギャラリーを会場に、新作を含めた立体や平面など約75点を展示し、自然とアートが調和する野外美術館に、野口の幅広い思考と精緻な作品が融合する空間が楽しめます。
この機会にぜひご高覧ください。
2025年7月19日(土) ー 2026年1月12日(月祝)
開館時間 9:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
彫刻の森美術館本館ギャラリー
神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
休館日 なし(年中無休)
関連イベント
アーティスト・トーク
7月19日(土)①11:00〜11:45 野口哲哉 ②14:00〜14:45 野口哲哉
詳細は後日、彫刻の森美術館よりお知らせいたします。
オリジナルグッズ
彫刻の森美術館ホームページ・SNS、
GYOKUEIホームページ・公式Instagramにてお知らせいたします。
アーティスト・メッセージ ―鎧を着て見る夢―
「鎧と人間」という要素を手掛かりに絵画や彫刻を作り、作る以上に色々な事を考えて、頭と手を動かす作業を僕はずっと続けてきました。
子供の頃から鎧兜に強い興味をもってきましたが、それと同時に、現代の、過去の、そして未来の人間に強い関心を持っています。僕は鎧兜と同じくらいに人間や世界の事が大好きなのです。だから、鎧の事を「武将を飾った装束」としてではなく、「人間が肉体を守るために作った過去のプロダクト品」だと考えています。
人間はとても柔軟な生き物なので、地球上のあらゆる場所や風土、国や法律に適合することができます。その中で考えもしなかったようなユニークな発明をしたり、時には驚くほど不思議な姿になったりします。それはとてもミステリアスで恐ろしく、僕の好奇心を刺激し続けてきました。プロダクトを着る事で姿が変わってしまった人間の、それでも変わらない本質が硬い殻の中には胎動しています。
人間が誰でも持っている虚しさや孤独、喜びや怒りといったシリアスな姿が、色と形と結びつきながら僕の行き先を照らしています。展覧会では、僕が過去に作った様々な作品を展示しています。作品をご覧になってくれた皆さんが何かを感じ、叶う事なら、ユーモアよりも大切な事が伝われば、僕はとても幸せです。最後に、展示に関わってくださった皆さんに心からお礼を申しあげます。本当にありがとうございます。
野口哲哉
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